日本緑化工学会誌
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技術報告
J-PARCの緑化計画
―保全と再生への取組み―
山西 毅瀬下 和芳北見 俊幸丹 左京
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2006 年 32 巻 1 号 p. 191-194

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抄録

東海村の原子力科学研究所における大強度陽子加速器施設(J-PARC)の建設では,33haに及ぶ松林の伐採が行われた。当地は,茨城県を代表する飛砂防備林(保安林)と自然環境保全地域に指定されており,数多くの貴重な動植物や自然植生が残る緑豊かな区域となっている。その復旧に当たっては,環境保全に十分配慮することが求められていることから景観復旧,貴重植物の保護,試験植栽,さらには野鳥が集う水辺空間整備等,様々な試みを行っている。クロマツ成林の試みは,第35回大会において口頭発表を行ったが,今回はその後の追跡調査,伐採から復旧植栽までの経緯と環境保全,再生への取組みなどについて報告する。

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© 2006 日本緑化工学会
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