日本消化器内視鏡学会雑誌
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肝動脈塞栓術により止血効果が得られた十二指腸浸潤肝細胞癌の1例
遠山 裕樹芹沢 豊次福西 康夫河野 誠志澤 喜久田所 衛草刈 幸次
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1996 年 38 巻 7 号 p. 1535-1540_1

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抄録
 症例は51歳,男性.タール便,上腹部痛を主訴に入院.上部内視鏡検査にて十二指腸球部に潰瘍性病変がみられ,潰瘍底の反復生検にて中分化型の肝細胞癌と診断された.経時的な内視鏡検査で潰瘍病変は隆起増大し,2カ月後にはBorrmann 1型様に変化したことが確認された.頻回のタール便に対し,止血目的に肝動脈塞栓術 (TAE) を施行,その後輸血は不要となった.本例は肝細胞癌の十二指腸浸潤を経時的に内視鏡にて観察し,TAEにて止血が得られた貴重な症例と考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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