日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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巨大発育を呈した"いわゆる食道癌肉腫"の1例
林 重仁岡村 誠介六車 直樹松永 裕子筒井 朱美福田 保安田 貢横井 孝文岡久 稔也柴田 啓志伊東 進増田 栄太郎梅本 淳佐野 寿昭佐光 春信
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1996 年 38 巻 9 号 p. 2188-2194_1

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抄録

 症例は58歳,男性.2カ月前より嚥下困難が出現し当科紹介された.食道X線検査で中部から下部食道に巨大な紡錘形隆起性病変を認め,内視鏡検査では食道内腔を閉塞する,表面に壊死性物質の付着した腫瘍を認めた.超音波内視鏡検査ではほぼ均一な低エコー域として観察された.生検所見から癌肉腫を疑い食道亜全摘術を施行した.摘出標本は17.8×7.5×4cmで病理学所見および免疫組織化学反応よりいわゆる癌肉腫と診断した.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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