日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的に切除しえた空腸脂肪腫の1例
林部 章田中 肇鬼頭 秀樹阪本 一次樽谷 英二中上 健柳 善佑十倉 寛治浅田 健蔵竹林 淳
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1996 年 38 巻 9 号 p. 2195-2198_1

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抄録

 患者は,71歳,女性,30年前に十二指腸潰瘍で広範囲胃切除術を施行されており,術後の上部消化管精査の目的で当科を受診した.外来にて上部消化管造影を施行したところ,胃空腸吻合部近傍に陰影欠損像を認めた.内視鏡検査では,吻合部近傍空腸側に表面平滑で全体に黄色調,約1.5cm大の山田IV型ポリープを認め,平成7年2月23日内視鏡的切除術を施行した.術後の組織学的検索で,空腸粘膜下層より発生した脂肪腫と診断しえた.本邦においてわれわれの検索しえた範囲では内視鏡的に切除された空腸脂肪腫は本症例を含めて3例であった.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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