日本消化器内視鏡学会雑誌
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赤痢アメーバ症の大腸内視鏡的検討
水野 芳樹森 正幹熊田 和徳林 勝男大脇 忠加藤 孝治
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1997 年 39 巻 1 号 p. 19-25

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抄録
 1982年より1994年12月までに当院で経験した36例の赤痢アメーバ症の中で大腸内視鏡検査を施行した21例について検討した.アメーバ性大腸炎の好発部位は直腸,回盲部であった.病変は典型的なskipした,タコイボ潰瘍,びらん,発赤から不整形,融合した潰瘍の非典型例まで多彩な内視鏡像を認めた.潰瘍,びらんは治療により速やかに消失するも発赤は比較的長期間残存していた.9例のアメーバ性肝膿瘍合併例の内視鏡像は潰瘍の著しい例からまったく所見の認めない例まで認めた.診断はアメーバ原虫を16例(76.2%)に証明できたが,検出率の向上のためには糞便,内視鏡下便汁,生検検査の併用が必要である.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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