日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃腺腫に合併した胃癌症例の臨床的検討
住吉 健一小山 茂樹作本 仁志安藤 朗井上 久行藤山 佳秀馬場 忠雄岡部 英俊
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1997 年 39 巻 1 号 p. 26-32

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抄録
1978年10月から1995年4月まで当院にて上部消化管内視鏡検査を施行した14,000症例の内,生検にて腺腫と診断された190症例,213病変を対象とした.胃腺腫に合併した胃癌症例を時間的,空間的に同時性同部位,同時性他部位,異時性同部位,異時性他部位の4群に分類し検討した.胃腺腫の発生頻度は,1.36%で平均年齢は62.4歳,性比1.9:1と男性に多い傾向が認められた.胃腺腫に合併した胃癌症例は36症例,18.9%で,平均年齢は70.0歳であった.同時性同部位症例は14例,同時性他部位症例は16例で,併存癌病変はすべて腺腫病変と同領域または口側領域であった.異時性同部位症例は5例,異時性他部位症例は1症例であった.腺腫病変を見つけた場合,癌合併を年頭に置き詳細な内視鏡観察と定期的な経過観察が必要と考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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