日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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膵管内乳頭腫瘍に対する膵管内超音波検査法の有用性に関する研究
中村 雄太中澤 三郎山雄 健次芳野 純治乾 和郎山近 仁印牧 直人若林 貴夫奥嶋 一武岩瀬 輝彦滝 徳人杉山 和久水谷 佐世子堀部 良宗今枝 義博藤本 正夫服部 外志之三好 広尚
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1997 年 39 巻 1 号 p. 42-51

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抄録
 病理診断の確定している膵管内乳頭腫瘍切除20例に対し膵管内超音波検査(IDUS)を行い,その有用性を検討した.IDUSによる本腫瘍の超音波所見は多房性嚢胞,壁肥厚,壁在結節,粘液エコー,mixed patternを示す腫瘤像であり,壁在結節は腺腫以上,mixed patternは浸潤癌の症例に認められた.病理組織学的検討から壁肥厚,壁在結節の有無とその高さを3mm以下,4mm以上で区分しIDUS像を4型,Type I (壁肥厚,壁在結節なし),Type II(3mm以下の壁肥厚,壁在結節),Type III (4mm以上の壁肥厚,壁在結節,あるいは嚢胞内に充満する腫瘤像),Type IV(mixedpatternを示す腫瘤像,あるいは膵管壁の断裂像)に分類した.その結果Type I,IIには癌の症例はなく,Type III,IVは癌のST100%,SP82%,AC89%であった.また,Type IVは実質浸潤の所見と考えられた.IDUSは良悪性の鑑別,治療方針の決定に有用な検査法であった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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