抄録
症例は76歳,女性.肝機能障害にて当科を受診.腹部US,CTにて肝内胆管の拡張とS5を中心とする7cm大の肝嚢胞を認めた.ERCにて上部胆管に狭窄を認め,胆管癌を否定し得ずPTCDおよび経皮経肝胆道鏡(PTCS)を施行した.PTCSでは,胆管狭窄部は細長い間隙となっており,胆管壁は青味を帯びて盛り上がっていた.またPTCS下の胆管内超音波検査にて,狭窄部胆管壁外に接してecho freespaceを認めた.以上より肝嚢胞の圧排による胆管狭窄と診断し,経皮的嚢胞内エタノール注入による治療を施行した.