日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的に摘除し得た巨大な大腸Inflammatory Fibroid Polypの1例
曹 一成小林 清典勝又 伴栄横山 薫高橋 裕之五十嵐 正広西元 寺克禮三富 弘之岡安 勲
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1997 年 39 巻 10 号 p. 1812-1817

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抄録

症例は45歳,女性.注腸造影および大腸内視鏡所見で,盲腸に20×1.5cm大の巨大な有茎性ポリープを認めた.超音波内視鏡では,粘膜下層を主体とし,内部が等~低エコーの腫瘤として描出された.術前診断は困難であったが悪性所見に乏しく,内視鏡的に摘除した.病理組織学的には,粘膜下層を主体とするInflammatory fibroid polyp(IFP)であった.大腸のIFPは稀であり,自験例は腫瘍径が大きかったが,内視鏡的治療が可能であった.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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