日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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十二指腸出血を来した膵動静脈奇形の1例
山本 博松枝 和宏脇谷 勇夫島 修二濱本 博美鈴木 貴博木村 弥津子石山 修平杉本 英光土居 偉瑳雄矢野 慧
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1997 年 39 巻 2 号 p. 226-232

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抄録
症例は55歳男性で吐下血を主訴に当院へ紹介入院となった.緊急内視鏡検査で十二指腸第II部に噴出性あるいは湧出性の出血を認めたため,出血部位の性状は不明瞭であったがHS-E局注により一次止血をはかった.翌日,十二指腸出血部位は潰瘍を伴わない平坦な発赤点として観察された.血管性病変を予測し,マイクロ波凝固を行なうこととし針状電極にて40ワット15秒の通電を8回施行した.後日更に2回のマイクロ波凝固を追加し血管病変は消失し止血が得られた.第14病日目に腹部血管造影を施行したところ,膵頭十二指腸領域,膵体尾部領域に動脈相早期より網状の新生血管が描出され,膵周囲静脈と門脈の早期の描出が証明された.膵全体の広範な動静脈奇形のため外科的切除は考えず保存的加療としたが,その後便潜血は陰性となっている.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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