日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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出血性胃潰瘍に対するマイクロウエーブ止血法の検討
北内 信太郎大畑 博黒田 留未川口 素世上岡 卓也広瀬 誠弥阪口 昭西 彰平西岡 新吾
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1997 年 39 巻 4 号 p. 791-796

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抄録
 1988年4月から1994年9月までの6年5カ月間に当科でマイクロウエーブ止血処置を行った出血性胃潰瘍44例について,同法の効果を評価し,止血処置後の再出血のリスクファクターを検討した.マイクロウエーブ止血処置後に8例の再出血例を認めたが,最終的に42例(95%)に永久止血が得られた.マイクロウエーブ止血術は動脈性出血に対する効果が優れており,基礎疾患合併例でも再出血が少なかった.症例を基礎疾患の有無で分け,止血処置後の再出血のリスクファクターを検討した.基礎疾患のない例では,処置後早期の内視鏡所見が潰瘍内の小暗赤点・ヘマチン様斑などに変化したかどうかが重要なリスクファクターであり,また基礎疾患のある例では入院時プロトロンビン時間値が重要であると考えられた.これら再出血のリスクファクターの的確な評価が再出血の防止に重要と考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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