日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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Histoacrylにて止血しえた十二指腸静脈瘤破裂の1例
三上 健一郎小松 眞史小野 剛星野 孝男石井 透藤井 公生大嶋 重敏正宗 研
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1997 年 39 巻 5 号 p. 949-953

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抄録
 症例は特発性門脈圧亢進症(IPH)と診断されている51歳の女性,黒色便と吐血を主訴に受診.内視鏡検査で十二指腸下行脚に出血源と思われるフィブリン栓を伴う静脈瘤を認めた.Histoacry1による内視鏡的硬化療法(EIS)を2回施行して止血し,その後再出血や合併症の出現を認めなかった.十二指腸静脈瘤出血に対しHistoacry1を用いたEISは有効な治療法の一つであると考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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