抄録
中・下部直腸におけるLigating deviceを使用した内視鏡的粘膜切除法(Endoscopic Mucosal Resection using Ligating device;EMRL)の安全性と確実性を雑犬を用いた基礎実験で確認した上で,下部直腸の直径10mm以下のカルチノイド2例を切除した.本法は,病変を中央にして確実かつ容易に切除できるのみならず,カルチノイドの下面と切除面の間には一様の厚さの粘膜下層組織を残存させることができ,追加治療の要否に関する病理組織学的検討が容易となるという利点もある.