抄録
超音波三次元走査プローブシステムによる体積計測を検討した.プローブの超音波周波数は12MHz及び20MHzで,メカニカルスパイラル走査方式である.本機種はリニア走査範囲(8mm,20mm,40mm)で40枚のラジアル画像を得ることができる.既知の体積のヒトの脾臓18切片を対象とし,水浸下で本システムにより体積を計測した.その結果,対象を三次元的に評価し,体積を測定することが可能となった.測定値は実際より平均115.4%(108.8~121.2%)の大きさに計測された.形態が著明に不整形のものに大きな誤差が認められた.体積の小さいものはスライス巾を小さくすることで,より正確に測定することが可能であった.周波数20MHzによる測定は12MHzによる測定に比べて誤差が少なかった.体積測定の精度をさらに改善するためには,撮像時間の短縮とスライス回数を増やす必要性が示唆された.