日本消化器内視鏡学会雑誌
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超音波三次元走査プローブシステムによる消化管腫瘍の体積計測の検討
原田 公中澤 三郎芳野 純治乾 和郎山近 仁印牧 直人若林 貴夫奥嶋 一武渡辺 真也林 繁和
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1997 年 39 巻 7 号 p. 1210-1218

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抄録
 超音波三次元走査プローブシステムによる体積計測を検討した.プローブの超音波周波数は12MHz及び20MHzで,メカニカルスパイラル走査方式である.本機種はリニア走査範囲(8mm,20mm,40mm)で40枚のラジアル画像を得ることができる.既知の体積のヒトの脾臓18切片を対象とし,水浸下で本システムにより体積を計測した.その結果,対象を三次元的に評価し,体積を測定することが可能となった.測定値は実際より平均115.4%(108.8~121.2%)の大きさに計測された.形態が著明に不整形のものに大きな誤差が認められた.体積の小さいものはスライス巾を小さくすることで,より正確に測定することが可能であった.周波数20MHzによる測定は12MHzによる測定に比べて誤差が少なかった.体積測定の精度をさらに改善するためには,撮像時間の短縮とスライス回数を増やす必要性が示唆された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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