日本消化器内視鏡学会雑誌
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ERCP操作により膵管内に迷入したと考えられた総胆管結石の1例
森山 裕煕大野 聡森下 紀夫豊田 昌弘川渕 義治佐藤 嘉高
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1998 年 40 巻 2 号 p. 210-214

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抄録
症例は43歳男性で,胆嚢結石にて紹介となった.DIC-CTにて総胆管末端にも結石が認められ,ERCPを施行した.乳頭部は発赤腫脹し嵌頓が疑われたが総胆管へのカニュレーションは抵抗無く行われた.総胆管結石は指摘しえず検査を終了したが,直後より突然激痛を訴えた.XP上膵管内へ嵌頓していたため,ESTを施行し,結石を摘出した.以後順調に軽快し,腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行.結石は胆嚢・総胆管とも同じコレステロール結石であった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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