A CASE REPORT OF MALIGNANT LYMPHOMA OF THE ILEUM DIAGNOSED BY ENDOSCOPIC BIOPSY

Ikuo TAKATANI; Shinju ARATA; Hiromi HAYASHI; Hideaki SUZUKI; Mikio MATSUOKA; Masaaki KITAGAWA; Hideo HOSOI; Takeshi OOHARA; Hisamasa AKABANE

doi:10.11280/gee1973b.40.579

抄録

症例は48歳,女性.下血を主訴として来院.大腸内視鏡検査を施行したところ回腸終末部に粘膜下腫瘍を疑う病変を認め,びらん面からの生検を施行し,悪性リンパ腫(Non-Hodgkin malignant lymphoma, diffuse, large cell type)の組織診断を得た.回腸悪性リンパ腫は腸重積などの急性腹症を起こし発見されることが多い.術前に組織診断が得られた報告例は少なく,特に腫瘤を触知せず下血を契機として大腸内視鏡下の生検で確定診断に至った本症例は極めて稀である.

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