日本消化器内視鏡学会雑誌
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粘膜下腫瘍様の形態を呈した胃lymphoid hyperplasiaの1例
池端 敦冨地 信和佐熊 勉狩野 敦加賀 誠司三浦 達也村上 晶彦小野 満石川 洋子
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1999 年 41 巻 1 号 p. 49-53

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抄録
 症例は61歳の男性,突然の心窩部痛を主訴に当科を受診した.腹痛は翌日には改善されたが,上部内視鏡検査,胃X線検査にて胃穹窿部に一部陥凹を伴う表面平滑な粘膜下腫瘍が認められた.術前確診は得られなかったが,腹腔鏡的胃部分切除術が施行された.肉眼的には2.5×1.5cmの粘膜下腫瘍様病変であり,病理組織学的検査でlymphoid hyperplasiaと診断された.経過は良好で,術後20カ月経った現在再発はみられていない.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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