日本消化器内視鏡学会雑誌
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経皮内視鏡的胃瘻造設術後早期にみられたburied bumper syndromeの1例
谷 聡古川 健亮福田 昌輝前田 みちる坂井 誠森田 宗孝山下 順平老籾 宗忠
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1999 年 41 巻 5 号 p. 1107-1110

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抄録
 症例は74歳男性.脳梗塞により嚥下障害をきたしたため,経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)をMicrovasive One Step Button Kit(R)を用いて一期的にPull法にて施行した.術後4週間目に通過障害をきたし,瘻孔造影で胃瘻チューブ先端が腹壁内に埋没しburied bumper syndromeを認めたが,経皮的に胃瘻チューブを抜去し交換した.本症は一般に術後早期では少なく本邦での報告例もないが,今後PEGの普及に伴い増加する可能性もあり留意すべき合併症の一つと考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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