日本消化器内視鏡学会雑誌
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盲腸多発顆粒細胞腫の1例
下山 雅朗酒井 靖夫高久 秀哉瀧井 康公岡本 春彦須田 武保畠山 勝義
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1999 年 41 巻 7 号 p. 1330-1335

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抄録
顆粒細胞腫は皮膚,食道,舌に好発するが,大腸での報告例は稀である.われわれは盲腸に発生した多発顆粒細胞腫の1例を経験したので報告する.症例は44歳女性,大腸内視鏡検査にて盲腸に2個の粘膜下腫瘍を認め,腹腔鏡下に切除した.腫瘍細胞は好酸性の顆粒を含む胞体を有し,その顆粒はPAS染色陽性であり,ジアスターゼ消化に抵抗性であった.免疫組織学的染色ではS-100蛋白陽1生であり,顆粒細胞腫と診断した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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