抄録
11日間で大腸内視鏡所見が隆起型病変(Is')から中心陥凹をともなう表面隆起型病変(IIa+IIc')へ肉眼形態が変化した大腸sm癌の1例を経験したので報告する.症例は30歳,男性,便潜血反応陽性で来院し,大腸内視鏡を施行し上行結腸にIs'病変を認め,この際生検および粘膜下局注は行わなかった.内視鏡摘除目的で11日後に再度大腸内視鏡を施行したところ,肉眼形態はIIa+IIc病変へ変化していた.このIIa+IIc病変は,粘膜下局注後non lifting sign陽性であり,壁深達度SM2'以深癌と考え,外科切除(有結腸切除術)を行った.病理組織学的所見では壁深達度sm2の高分化線癌であった。