日本消化器内視鏡学会雑誌
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Regular arrangement of collecting venules (RAC)像より内視鏡施行時H.pylori初感染と診断されたAGMLの2例
八木 一芳中村 厚夫関根 厚雄
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2002 年 44 巻 3 号 p. 656-660

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抄録

症例は32歳男性,27歳女性であり,1例目は近医で内視鏡検査を施行した数日後にAGMLを発生したが,2例目は感染源は不明であった.2例とも内視鏡施行時,前庭部にはAGMLの所見を認めたが,胃体部全体に集合細静脈より形成される,微細発赤点が規則的に配列している所見を認め,H.pylori非感染症例の初感染によるAGMLと内視鏡施行時に診断した.2例とも培養にてH.pylori陽性を認め,抗H.pylori IgG抗体は陰性であったが,2カ月後には弱陽性となっていた.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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