日本消化器内視鏡学会雑誌
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十二指腸潰瘍による幽門狭窄に合併した腸管嚢腫様気腫症の1例
松本 力雄黒田 徹徳島 秀次村川 満佐也
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2002 年 44 巻 3 号 p. 661-666

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抄録

症例は27歳,男性.2年前に十二指腸潰瘍の診断.腹部膨満感・嘔吐・下痢を主訴に来院.腹部単純X線検査で,右側腹部・下腹部に蜂巣状ガス像を認めた.注腸造影検査,大腸内視鏡検査で,右側結腸に多発性嚢胞性気腫性病変を認めた.胃造影検査は幽門狭窄を呈し,十二指腸潰瘍よる幽門狭窄,腸管嚢腫様気腫症と診断.術前一週間の酸素療法を行い,胃切除術施行.術中所見で,腸管気腫は消失しており,術後再発を認めていない.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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