公立学校共済組合北陸中央病院内科
2002 年 44 巻 3 号 p. 667-672
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症例は66歳の男性.いかの刺身を摂取後の上腹部痛を主訴として当科受診した.腹部超音波検査,腹部単純X線検査,腹部CTにて小腸イレウスと診断し,イレウス管にて保存的に軽快した.大腸内視鏡検査を施行し,回腸末端部に隆起性病変を認め同部位からの生検にて著しい好酸球の浸潤を認めた.2週間後の大腸内視鏡検査では隆起性病変は縮小し2カ月後の大腸内視鏡検査では隆起性病変は消失していた.特異的IgEアニサキス抗体は高値を示し,小腸アニサキス症による回腸末端部のvanishing tumorと思われた.
日本胃カメラ学会機関誌
日本内視鏡学会誌
日本内視鏡学会雑誌
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