日本消化器内視鏡学会雑誌
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短期間に形態変化をきたした有茎型大腸sm癌の2例
青木 哲哉大川 清孝追矢 秀人川崎 靖子倉井 修根引 浩子福長 洋介東野 正幸佃 博井上 健
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2002 年 44 巻 3 号 p. 673-678

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抄録

短期間に形態変化をきたした有茎型大腸sm癌の2例を経験した.(症例1)43歳,男性.当科で施行された大腸内視鏡検査でS状結腸に分葉傾向のある約20mm大のIp様ポリープを認めた.約1カ月後の内視鏡検査では頭部は球状に縮小し,茎部は発赤を伴い太くなっているのが観察された.内視鏡的切除が施行された.粘膜下層に浸潤する中分化腺癌であった.(症例2)39歳,男性.検診で施行された注腸検査でS状結腸に約25mm大の分葉傾向のあるポリープを指摘された.約1カ月後に当科で大腸内視鏡検査が施行された.ポリープは約15mm大で,頭部が球状で太い茎部を有していた.さらに約1カ月後の内視鏡検査では頭部は表面が脱落し傘状に変化していた.内視鏡的切除が施行された.粘膜下層に浸潤する中分化腺癌であった.いずれの症例もIp様ポリープが癌化,粘膜下浸潤した結果,短期間におこった形態変化であったと思われた.

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