日本消化器内視鏡学会雑誌
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内膵液瘻を認めた慢性膵炎の既往の明らかでない膵性腹水の1例
竹葉 智至北村 静香伊原 隆史宇田 高弘塚本 浩崇藤山 佳秀馬場 忠雄
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2003 年 45 巻 4 号 p. 868-871

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抄録
症例は76歳,男性.腹部膨満感にて受診,大量の腹水を認めた.慢性膵炎の明確な既往歴はなぐ,CTにても膵に異常は認めなかったが,血1中および腹水中の膵酵素の上昇を認めた.内科的治療にて腹水消失後,内視鏡的逆行性膵管造影(ERP)を施行したところ,仮性膵嚢胞から腹腔内への造影剤の漏出を認め,仮性膵嚢胞破綻による内膵液瘻が原因の膵性腹水と診断された.膵性腹水は慢性膵炎の経過観察中に生じることが多く,内膵液瘻が証明されれば診断は確実である.しかしERPにて内膵液瘻が必ずしも認められるとは限らず,ERP後の膵炎,腹水の再発も危惧される.本症例は明らかな慢性膵炎の既往は認めず,ERPにて内膵液瘻証明後も膵炎,腹水の再発,悪化を認めなかった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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