愛晋会中江病院内科
和歌山県立医科大学第2内科
2003 年 45 巻 5 号 p. 940-944
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正二部消化管内視鏡で黒色の食道粘膜を呈した極めて稀な急性壊死性食道炎を経験した.嚥下痛,嚥下困難,上部消化管出血を初発とし,生検で確定診断される.吐血で発症した81歳女性の症例を経験した.内視鏡で食道粘膜の下半分が黒色で,生検は粘膜全層の壊死を認めた.本症の発生要因として一過性の食道粘膜の虚血,胃酸逆流,感染,放射線障害,化学物質による腐食等が考えられている.致死的となる病因もあり,注意を要する.
日本胃カメラ学会機関誌
日本内視鏡学会誌
日本内視鏡学会雑誌
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