日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
腹腔鏡下肝生検が自己免疫性肝炎との鑑別に有用であった非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の2症例
中村 一久佐藤 悦久浅葉 宣之川村 直弘奥山 秀平松岡 弘泰根津 佐江子中島 洋石田 均高橋 信一
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 48 巻 1 号 p. 51-58

詳細
抄録

症例はともに60歳台の女性,肝障害のため受診.抗核抗体陽性,γ 一グロブリン高値,HLADR4陽性を呈した.症例1はBMI31.2,HbAIC6.7%で腹腔鏡検査にて脂肪肝と診断食事療法のみで著明に改善した.症例2はBMI24.8,HbAIC8.0%で腹腔鏡下肝生検にて非アルコール性脂肪性肝炎と診断,ピオグリタゾン投与で改善した.両症例は自己免疫性肝炎との鑑別に腹腔鏡下肝生検が非常に有用であった.

著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top