日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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内視鏡的に観察し得た5-FU起因性小腸炎の1例
山東 功佳久米 恵一郎宿輪 和孝山崎 雅弘木原 康之芳川 一郎大槻 眞
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キーワード: 抗癌剤起因性腸炎
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2007 年 49 巻 7 号 p. 1693-1697

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抄録
症例は78歳男性.進行食道癌に対し,CDDPと5-FUを併用した放射線化学療法を開始したところ,6日目より腹痛と頻回の下痢が出現した.下部消化管内視鏡検査で回腸粘膜に発赤,びらん,地図状潰瘍があり,生検組織では問質の浮腫,炎症細胞の浸潤と腺管の萎縮を認めた.臨床経過より5-FU起因性小腸炎と診断した.化学療法の中止により,約3週間後の再検査では回腸粘膜は正常化していた.5-FU系薬剤投与中に頻回の下痢が出現した場合は,大腸だけではなく小腸も十分に観察する必要がある.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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