日本消化器内視鏡学会雑誌
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超音波内視鏡ガイド下経十二指腸球部胆道ドレナージ術を施行した閉塞性黄疸の1例
坂本 洋城北野 雅之末冨 洋一郎汐見 幹夫小牧 孝充野田 佳寿辰巳 千栄上嶋 一臣工藤 正俊
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2007 年 49 巻 8 号 p. 1844-1847

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抄録

 症例は64歳,女性.乳癌手術後腹部リンパ節転移による閉塞性黄疸に対し,経乳頭的ドレナージ術を試みたが,十二指腸下行部が高度に狭窄しており困難であった.そこで,超音波内視鏡ガイド下に十二指腸球部よりニードルナイフを用いて穿刺し,胆管ステントを留置したところ黄疸は速やかに改善された.超音波内視鏡ガイド下胆道ドレナージ術は減黄術の有効な手段の一つになると考えられたので報告した.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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