2019 年 16 巻 6 号 p. 631-635
血流感染は,主要なデバイス関連感染の一つで致死的な転帰になることがある。中心ライン関連血流感染は,感染対策担当者が取り組むべきサーベイランスの一つである。継続的な感染率の観察は自施設の状況を把握でき,適切な評価につなげることができる。そして,結果を中心ラインにかかわる職員と委員会へフィードバックすることで,対策の強化や変更,啓発を通して職員の意識を向上させることができる。継続的なサーベイランス活動とフィードバックは,中心ライン血流感染率の低減に寄与することができる。