第6回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会で, 「医学生・若手医師の系統的キャリア形成を考えるワークショップ」を開催した.新医師臨床研修制度や新専門医制度による研修プログラム制度化は研修病院の自由市場化・若手医師の流動化を促進しており, 医学生・研修医に対し多くの選択肢の中から自律的に将来のキャリア確立を促すキャリア教育の必要性が高まっている.今回は, キャリア支援者である指導医を主な対象者として, 組織内キャリアマネジメントと個人のキャリア支援の統合に必要なキャリア理論の理解と実践をテーマに取り扱った.今後も学術大会等で, 理論の裏付けに基づく系統的キャリア教育の提供に取り組んでいく.