2018 年 41 巻 2 号 p. 38-44
目的:経済連携協定で来日中の看護師(EPA看護師)のストレスを明らかにすることを目的とした.
方法:EPA看護師,看護師候補者を対象とし,職業性ストレス簡易調査票,SOC尺度などからなる母国語の質問票を用いた調査を行った.
結果:72名のEPA看護師より回答が得られ,有効回答率は60.3%であった.母国との仕事の違いにとまどいを79.2%が自覚し,男女共に「仕事の質的負担」「身体的負担」が高く,女性は「仕事の適性度」男性は「技能の活用度」が「やや低い」に該当した.また男女ともに家族・友人からのサポートが高かった.女性を対象にした相関分析の結果から,職業性ストレスには,日本の生活の慣れや日本語の理解とともに仕事の量的負担や職場環境,SOCの把握可能感が関連することが示された.
結論:EPA看護師を受け入れる職場では,仕事の負担,職場環境,SOCの向上に配慮が必要なことが示唆された.