2025 年 48 巻 1 号 p. 2-10
目的:H. pylori 1次除菌患者において,除菌失敗リスクとなる生活習慣の変化を調査すること.
方法:保険薬局において,1次除菌患者を対象に,除菌前・中・後の飲酒,喫煙,高脂肪食摂取日数を評価するため,調査研究を行った.
結果:100人(回答割合3.4%)が解析対象となった.除菌前の生活習慣では,喫煙は20人(20/100),飲酒は35人(35/100),高脂肪食摂取は91人(91/100)が有していた.除菌中に喫煙,飲酒,高脂肪食摂取日数を是正したのは,それぞれ,15.0%(3/20),71.4%(25/35),28.6%(26/91)であった.除菌後も是正を継続したのはわずかであった.
結論:H. pylori 1次除菌患者において,除菌失敗リスクとなる生活習慣を有する患者がおり,除菌中に飲酒を除いて多くの患者が習慣を継続していた.これらの情報は,服用中の生活指導の基礎情報となりうる.