2026 年 49 巻 3 号 p. 102-112
目的:在宅医療・介護では,複数の施設・事業所が利用者の生活の場を中心に関与するため,施設・事業所間の連携業務が重要であるが,実態や課題,ICT活用状況を整理した研究は十分ではない.在宅医療・介護における施設・事業所間の連携業務の現状と課題を整理することを目的とした.
方法:JBIガイドラインおよびPRISMA-ScRに準拠し,医学中央雑誌Web版,CiNiiおよびハンドサーチにより文献を検索した.
結果:8,543件から17件を分析対象とした.連携業務には,情報共有・伝達,相談対応・利用者援助,会議・検討会への参加,書類作成・管理などが含まれた.課題として,連携機会・内容の不足,連携方法の未確立,業務過多・調整困難,施設・事業所間における認識・理解の差異が抽出された.
結論:施設・事業所間連携の質向上には,実際の連携業務の内容と課題を踏まえた情報共有手段の検討が求められる.