抄録
レーザーマイクロパイロリシスによって北海道猿払炭中に含まれるマセラル毎に有機物成分を調べた。その結果、ビトリナイトとデグラデナイトで有機物成分に違いが見出された。デグラデナイトをレーザー照射によって熱分解させると直鎖の炭化水素が発生した。本来石炭はタイプIIIのケロジェンに分類されることが多いが、日本の石炭の中には、タイプIIとIIIの中間の性質を示すものがあり、そのような石炭に石油生成能力があることが知られている。今回見出した有機成分の特徴は、この日本炭の特徴と石油生成ポテンシャルと関係あるかもしれない。