抄録
丘陵地の起伏のある地点の森林土壌および生育する植生の希土類元素を定量し、その希土類元素組成から土壌化と植生の関係について考察した。土壌O層、土壌A層、土壌A層の有機物成分のコンドライト規格化パターンが右下がりの直線的なパターンであったのに対し、土壌A層のケイ酸塩成分のコンドライト規格化パターンは右下がりの傾向を示さなかった。このケイ酸塩成分のパターンから、1)植物がB層のケイ酸塩鉱物から希土類元素を吸収している、2)土壌A層のケイ酸塩成分は植物によって吸収されなかった成分により構成されているということが考えられた。