抄録
1980年代にマグマ性CO2の過剰蓄積による「湖水爆発」が発生したニオス湖および マヌーン湖(カメルーン)では、120メガモル/年に達するCO2が湖底からの供給され続けている。その結果、溶存ガスの全圧は飽和の73%(ニオス湖、206m、2001年)および97%( マヌーン湖、56m、2003年)に達し、湖水爆発の再発が危惧された。これらの湖の安全化を図るために2001年にニオス湖に、2003年に マヌーン湖にそれぞれ1基づつガス抜き設備が設置された。最近の観測結果によると、これらの湖のCO2溶存量は、ガス抜き開始前に比べて12-14%程度、減少している。しかし今なお、多量のガスが残存し、湖水爆発の潜在的危険性は残されている。今後はガス抜き設備を増設してガス除去を加速するとともに、湖底から供給されるガスを湖内に蓄積させないための設備を設置する必要がある。