抄録
沖縄島南部の地質は主に琉球石灰岩と泥灰岩に分けられる。この両地域における地下水の化学組成はどちらも主にCa-HCO3型であるが、石灰岩地域ではHCO3に対してCaが多く、逆に泥灰岩地域ではCaに対してHCO3が多い。このことは両地域における水のあり方によると思われる。また、両地域の20年前のデータと比較すると、泥灰岩地域では大きな変化は見られなかったが、石灰岩地域ではNO3-、NO2-、NH4+などの栄養塩類濃度が増加しており、過去20年間での農地開発や化学肥料過剰消費、生活排水等による地下水の汚染が懸念される。