抄録
大気・海洋間の物質循環を解明するため、X線マイクロアナライザー(EPMA)を用いた表面海水中懸濁粒子の個別粒子元素分析行い、粒子の起源の同定を試みた。標準試料として、大気エアロゾル中の鉱物粒子に多く見られる正長石のEPMA用ミネラルスタンダード、標準黄砂試料(CJ-2)用い、EPMAを用いた個別粒子元素分析法における最適パラメタライゼーションと、試料の迅速測定法の開発を行った。実際に、2004年度夏季に西部北太平洋において採取した海水中懸濁粒子の個別粒子元素分析を行った結果、陸起源の鉱物粒子や人為起源粒子は極めて少なく、ほとんどが海水中の生物起源の粒子であるオパールや炭酸カルシウム、有機物であることが分かった。