日本地球化学会年会要旨集
2006年度日本地球化学会第53回年会講演要旨集
セッションID: 3C05
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海洋
蛍光X線分析法による海水中懸濁粒子の化学分析
岩本 洋子成田 祥植松 光夫
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抄録
海水中の粒子の化学定量分析は、ICPや原子吸光を用いたバルク分析によるものが大部分である。これらの分析法は、溶解した試料を分析するため、試料の酸分解や蒸発乾固など、煩雑な操作が必要である。しかも、ケイ素や硫黄などは、酸分解処理中の揮発が懸念されるため、溶液化が必要な分析法での定量化は困難であった。蛍光X線分析法は、採取した試料の化学的前処理を必要とせず、迅速、簡便に直接非破壊分析を行えるため、海水中の粒子の化学分析において有効な分析手法として利用できるが、国内での研究例はほとんどない。本発表では、蛍光X線分析法を用いた海水中懸濁粒子の化学成分(Si, P, S, K, Ca, Ti, V, Fe)の定量化について報告する。
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© 2006 日本地球化学会
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