日本地球化学会年会要旨集
2006年度日本地球化学会第53回年会講演要旨集
セッションID: 3C09
会議情報
海洋
西部北太平洋における鉄散布実験中の希土類元素の挙動
小畑 元原 慈子土井 崇史本郷 やよい蒲生 俊敬
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
2004年西部北太平洋亜寒帯域において行われた鉄散布実験中(白鳳丸KH-04-3次研究航海SEEDS-II)、海水中の希土類元素の挙動を調べた。鉄散布後、12日目に海水中のクロロフィル濃度は最大となり初期値の約3倍となった。この鉄添加区における生物起源粒子の増加とともに、海水中の希土類元素組成にも変化がみられた。海水中のLa/Yb比は減少し、軽希土類元素が優先的に除去されていることが示された。植物プランクトンブルームという短期間の現象においても、海水中の希土類元素には系統的な除去過程が作用していることを示している。
著者関連情報
© 2006 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top