日本地球化学会年会要旨集
2007年度日本地球化学会第54回年会講演要旨集
セッションID: 3D01
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大気降水
大気エアロゾル抽出水中におけるヒドロキシルラジカル生成消失過程-溶存有機物の役割-
近藤 宏壮智和 正明佐久川 弘竹田 一彦
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抄録

ヒドロキシル(OH)ラジカルは大気気相中における最も強い酸化剤であり、様々な化学反応に関わっていることが知られている。OHラジカルは、大気液相(エアロゾル、雲、雨、霧)中においても重要な役割を果たしていると考えられるが、その生成消失機構についての知見は十分であるとはいえない。筆者らはこれまでに大気エアロゾル抽出水中におけるOHラジカルの生成量および生成機構に関する研究を行い、光フェントン反応および硝酸、亜硝酸の光化学反応が重要な生成機構であることを見出した。今回、これら以外の生成源として、溶存有機物からの生成が示唆された。講演では、その結果に加えてOHラジカル消失過程と溶存有機物の関係についても発表する。

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© 2007 日本地球化学会
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