日本地球化学会年会要旨集
2008年度日本地球化学会第55回年会講演要旨集
セッションID: 1A02 21-02
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地球外および海底系熱水系有機物と生命の起源
隕石有機物の水質変成:化学進化に果たす役割
*奈良岡 浩大場 康弘
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抄録
元素の宇宙存在度で、化学反応的に不活性なヘリウムを除いて、存在度の最も高い水素・酸素・炭素・窒素は有機物を構成する元素である。これを反映して、星間に存在する分子の多くがこれらの元素の組み合わせからなっており、CO, H2O, NH3, HCN, HCHOなどが星間分子として存在度が高い。これらの分子からの生体関連化合物の非生物的生成過程(化学進化)がいつ、どこで、どのように起こったかは非常に興味が持たれる。有機化学の知識ではこれら簡単な分子からアミノ酸・カルボン酸・糖・核酸塩基などが生成することが知られているが、反応を進めるためには液体の水で加熱(加水分解)することが必要である。原始太陽系における始原物質のひとつである炭素質コンドライトには液体の水による作用が知られており、始原天体上における水質変成や熱変成が始源的有機物をどのように変化させるかは化学進化を理解する上で重要である。本発表では、炭素質隕石中に含まれる有機物を熱水反応させ、その化学・同位体的特徴を議論する。
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© 2008 日本地球化学会
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