日本地球化学会年会要旨集
2008年度日本地球化学会第55回年会講演要旨集
セッションID: 3B05 16-17
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大気水圏とそれらの相互作用、気候変動
西部北太平洋亜寒帯におけるハロカーボン類の動態と大気海洋間フラックスの特徴
*大木 淳之横内 陽子
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抄録
大気中の揮発性有機化合物(VOC)は主要な反応性微量気体であり、様々な大気化学反応にかかわっている。大気中で長寿命(>0.5年)と短寿命(<0.5年)のハロカーボンは成層圏と対流圏(及び下部成層圏)のオゾンを破壊することがいわれている。短寿命ハロカーボンの多くは海洋の大型藻類や植物プランクトンが主要起源であること、長寿命ハロカーボンのうち塩化メチルと臭化メチルについては陸上や海洋の生物が生成・消滅過程に関与していることが考えられている。本研究では、西部北太平洋亜寒帯におけるハロカーボンの動態とフラックスの特徴を明らかにするため、大気と表面海水中のハロカーボン分圧を連続測定した。表層海水中のハロカーボンを4グループに分け、それらの動態を特徴付けることができた。
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© 2008 日本地球化学会
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