日本地球化学会年会要旨集
2010年度日本地球化学会第57回年会講演要旨集
セッションID: 1P39 05-P05
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古気候・古環境解析の地球化学
深海サンゴ骨格におけるMg同位体分別の温度依存性:新しい古水温指標
*吉村 寿紘谷水 雅治井上 麻夕里鈴木 淳岩崎 望川幡 穂高
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抄録
近年の分析技術の進歩によって,軽金属や重元素の同位体比を迅速かつ高精度に測定することが可能となり,新しい環境プロキシとして期待されている.本研究では,炭酸カルシウムの主要な共沈元素であるMgの同位体比とその温度依存性を報告する.炭酸塩試料を溶解させた後,イオン交換樹脂を用いて炭酸カルシウム試料からMgを分離し, MC-ICP-MSでMg同位体比測定を行った.深海サンゴのMg同位体分別には生息水温と対応した明瞭な温度依存性が認められた.温度依存性の傾きを無機沈殿炭酸塩である鍾乳石と比較したところ,両者の沈殿速度が大きく異なるにも関わらずほぼ同一の値を示した.また深海サンゴと生有孔虫2属は誤差の範囲で関係式と一致した.このことは,高Mg方解石骨格のMg同位体分別には生物種よりも鉱物種による強いコントロールが働いていることを示唆していると供に,Mg同位体比が新たな古水温指標となる可能性を示す.
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© 2010 日本地球化学会
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