抄録
太陽系の元素存在度において、C はH, He, Oに続いて4番目であり、最もありふれた元素の1つであるが、地球表層の気水圏・地圏・生物圏において、有機物または炭酸塩としての炭素量の見積りは約1×1023gであり、全地球質量のわずか0.0017 wt%でしかない。また、存在度の最も高いH, Oからなる水(地球表層水: ~1.4 x 1024g)も地球上では大きく枯渇している(マントルにおける炭素・水の存在を考慮しても)。地球外物質の炭素・水は地球にどのように供給され、化学進化に役割を果たした(あるいは果たさなかった)のだろうか。