日本地球化学会年会要旨集
2010年度日本地球化学会第57回年会講演要旨集
セッションID: 1E14 05-14
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古気候・古環境解析の地球化学
地球化学分析のための極微量粉体回収法 ~炭酸塩の酸素・炭素同位体比分析を例に~
*坂井 三郎
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抄録
近年、分析機器の高精度化および分析に用いる必要サンプルの微量化に伴って、地質試料(化石や岩石)のマイクロメートルスケールの微小領域からのサンプリング技術のニーズが高まっている。マイクロ切削技術はすでに汎用のものとなっており、表面研磨した堆積物,化石や岩石試料の任意の個所を1/1000mm単位で精度よく切削することが可能である(Dettman & Lohmann, 1995; Sakai, 2006)。しかしながら、マイクロ切削で得られる粉末試料は、通常~数十マイクログラムであることが多く、手作業で所定の化学分析用の容器に粉末試料を回収するには、静電気の影響やスキルの個人差などのため安定して回収することは難しい。マイクロ切削技術が用いられるようになった約20年前以来、決定的な微量粉体回収の方法がなく、効果的な回収法が望まれている(例えばISOGEOCHEM, 2009年12月2日の”Micromill”の議論)。
このような背景から、迅速かつ高回収率で所定の分析用容器に極微量の粉末試料を回収する“微小粉体回収装置”を開発した(特開2008-298657号)。本発表では、炭酸塩の酸素・炭素同位体比分析を例にして(図)、高精度マイクロミルシステム「GEOMILL326」によるマイクロ切削で得られる極微量粉末の回収法について、これまでに蓄積した技術を紹介する。
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© 2010 日本地球化学会
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