日本地球化学会年会要旨集
2010年度日本地球化学会第57回年会講演要旨集
セッションID: 1E15 05-15
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古気候・古環境解析の地球化学
鍾乳石の希土類パターンの規制要因と古環境推定
*堀 真子石川 剛志永石 一弥林 可黄 國芳游 鎮烽狩野 彰宏沈 川洲
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抄録
広島県で採集した石筍中の希土類元素濃度とパターンの変化を求め,古環境指標としての可能性を検証した.石筍の希土類元素パターンは,多くの場合,Ceの負の異常と,軽希土に比べて重希土に富む傾向を示した.Ceの負の異常は,母岩の特徴を反映したものであると考えられる.一方,重希土に富む特徴は,地下水経路での錯生成によって支配されている可能性が高い.REE(CO3)2 -は,重希土ほど錯生成定数が大きくなるため,炭酸イオンに富む水環境で,重希土に富む希土類元素パターンを発達させる.一方,リン酸濃度が上昇すると,アパタイトの前沈殿によって溶液中の重希土が選択的に失われ,結果として,溶液側で相対的に軽希土に富むパターンが現れる.本研究では,ヤンガードリヤス期前後に現れた石筍中の希土類元素パターンの変化が,地下水中のリン濃度の変化によってもたらされたものであると結論した.
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© 2010 日本地球化学会
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