抄録
カワシンジュガイは、河川に生息する二枚貝の中で最も長寿であることが知られている。また、その殻には成長線(年輪、日輪)が刻まれており、堆積物等、他の古環境/古気候記録が乏しい河川での環境変化を過去に遡って復元するためのユニークな指標となる可能性が期待される。本研究では、北海道の河川(手塩川、尻別川、千歳川、別寒辺牛川)に生息するカワシンジュガイを用いてその古環境指標としての有用性を評価することを目的とした。今回は、カワシンジュガイ殻の成長線解析の結果とレーザーアブレーションICP質量分析計による微量元素分析の結果を紹介する。