抄録
地下水の年代測定手法については,いまだ開発段階,モデル依存性が高いのが現状である.深層地下水においは,‹SUP›14‹/SUP›C(半減期5730年)も検出されないほどの非常に古い(数万から数十万年以上)地下水に適用出来る手法が求められており, ‹SUP›4‹/SUP›Heおよび‹SUP›36‹/SUP›Clが有望視されている.本発表では,ヘリウム及び放射性塩素を使った事例として,大阪平野深層の高塩濃度地下水について,地下水中のヘリウム同位体比(‹SUP›3‹/SUP›He/‹SUP›4‹/SUP›He)および,‹SUP›36‹/SUP›Cl/Clの空間分布から示唆される地下水年代分布の傾向と地下水流動状態について紹介する.